部分的にはそうです。二つは同じ土台の上に成り立っていますが、評価するものは同じではありません。Googleはページを順位付けし、AIはいくつかの情報源を読んで回答を書き、その回答でどの会社の名前を挙げるかを自ら決めます。
企業の方と話していると、よく耳にする言葉があります。「うちはもうGoogleの1ページ目に出ているから、AIの対策は要らない」。そのとおりのこともあります。しかし、Googleで上位にいる会社が、ChatGPTやGoogleのAIによる概要に同じ質問をするとまったく名前が挙がらない、という場面を見ることが増えています。逆もあります。Googleでは2ページ目にとどまる会社が、AIの回答では名前付きで紹介されているのです。
この記事では、二つがどこで重なり、どこで分かれるのかを説明します。GEOについて初めて読む方は、先にGEOとは?をご覧ください。
重なるところ:同じ土台
ウェブ検索を行うAIツールは、質問を受けると裏で検索を行い、結果からいくつかのページを読んで、そこから回答を書きます。GoogleのAIによる概要も、Google自身のインデックスを使います。つまり、次のようになります。
- インデックスに登録されていないページは、AIの回答でも情報源になれません。
- クロールできないページ、表示が遅いページ、内容がJavaScriptでしか読み込まれないページは、どちらでも不利です。
- 質問に明確に答えている内容は、どちらでも目立ちます。
ですから「SEOかGEOか」という選択はありません。SEOの土台がないサイトでは、GEOの取り組みは宙に浮いてしまいます。
分かれるところ:何が評価されるか
1. Googleはページを順位付けし、AIは回答を書く
Googleでの成果の指標は順位です。利用者は一覧を見て、クリックし、サイトを訪れます。AIの回答には一覧がありません。ツールは読んだ内容をまとめて一つの文章を書き、その文章にはたいてい三〜五社の名前が挙がります。御社のページが1位であっても、ツールがほかの情報源から回答を組み立てれば、名前が出ないことがあります。
2. AIは、ほかの人が御社について何を書いているかをより重視する
「福岡で信頼できる税理士事務所はどこですか」のような質問では、ツールは各社の自社サイトよりも、比較記事、業界のディレクトリ、ニュースサイト、レビューサイトに頼ります。会社が自社サイトで「当社がいちばん」と書くことは、独立した情報源がその会社を挙げることと同じ重みを持ちません。Googleでも外部からのリンクは重要です。しかしAIの回答では、リンクがなくてもほかの場所で御社の名前が文中に出ていることが、直接効いてきます。
3. 質問の形が違う
Googleには短く打ち込むのが普通です。「税理士 福岡」。AIには長く、背景を添えて尋ねます。「個人事業主でネットショップを運営しています。福岡でこの分野に詳しい税理士を紹介してもらえますか」。こうした質問でツールが探すのは、ネットショップを営む個人事業主を対象にしていると明確に書かれた一文です。サイトにこの一文がなければ、キーワードの順位がどれほどよくても、回答では結びつかないことがあります。
4. クリックへの期待が違う
Googleで表示される価値は、主にクリックです。AIの回答では、利用者はどのサイトも訪れないことが多く、回答を読んで、名前の挙がった会社を改めて検索したり、直接電話したりします。そのためAIでの可視性の効果は、サイトのアクセス数ではなく、社名での検索や直接の問い合わせに表れます。アクセス解析のレポートだけを見て「効果がない」と判断すると、見誤るおそれがあります。
考えられる四つの状況
| 状況 | 意味すること | 最初に確認する場所 |
|---|---|---|
| Googleにあり、AIにもある | 土台はしっかりしている。 | 説明が正しいかどうか。料金、住所、サービス内容は最新か。 |
| Googleにあり、AIにはない | ページはよいが、外部の情報源で名前が弱いか、ボットがブロックされている。 | ボットのアクセス、ディレクトリ、比較記事、レビュー。 |
| Googleにはなく、AIにはある | ほかの人は御社について書いているが、サイトが弱い。 | サイトの技術的なSEOと、サービスのページ。 |
| どちらにもない | まず土台から。 | インデックス登録、サービスのページ、ビジネスプロフィール。 |
別々に測る必要がある
Google側にはツールが豊富です。Search Consoleの表示回数とクリック数、そして順位チェックツールがキーワードごとの順位を示します。AI側には「順位」がなく、回答は人や時期によって変わります。測れるのは言及率です。決まった質問を定期的に尋ね、御社と競合がいくつの回答で挙がったかを数えます。当社はAI可視性サービスで、毎月同じ質問を使ってこれを行っています。一度だけ確認したい場合は無料診断もあります。
二つを一つの数字にまとめようとしないでください。Googleの順位が上がっても、AIでの言及率は横ばいのことがあり、その逆もあります。それぞれに別のグラフが必要です。
まとめ
Googleで上位に出ることは、AIで名前が挙がるための前提条件ですが、保証ではありません。違いは三つの点に表れます。ほかの人が御社について書いていること、長く背景のある質問への明確な答え、そして成果をクリックではなく言及で測ることです。サイトで何を変えるべきかは、GEO対策のページで説明しています。
よくある質問
Googleで1位なのに、なぜAIは当社の名前を挙げないのですか?
AIが答えようとしているのは、御社のページではなく質問だからです。「どこがいちばんよいか」という種類の質問であれば、一社の自社ページよりも、比較記事、ディレクトリ、レビューを参照します。そうした情報源に御社の名前が出ていなければ、自社ページの順位だけでは足りないことがあります。
SEOにかけた労力は、GEOでは無駄になりますか?
いいえ。クロールしやすいサイト、速いページ、明確な見出し、よい内容は、どちらにとっても土台です。GEOはその上に、外部の情報源での一貫性と、引用されやすい回答の文を加えます。
二つを別々に追うにはどうすればよいですか?
Google側は、Search Consoleの表示回数とクリック数、順位チェックツールで追います。AI側には順位がありません。決まった質問を定期的に尋ね、御社の名前がいくつの回答で挙がったかを数えます。
御社に繰り返し発生している作業はありませんか。お聞かせいただければ、その作業を行うツールを書きます。
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